免許制 licensing system 2005 3 18

 みんなが、よく知っているデジタルカメラで、免許制の是非を考えましょう。
最近、デジタルカメラ市場には、あらゆるメーカーが参入し、
価格競争をした結果、デジタルカメラは、儲からない商品となりつつあります。
 これでは、デジタルカメラが普及し始めた頃に、
巨額の開発費を投じたメーカーにとっては、大変、つらい状態となっているでしょう。
 こうした悲劇を防ぐために、デジタルカメラの製造を免許制にしたら、どうなるか。
そうすれば、巨額の開発費を投じたメーカー以外は、新規に市場に参入できなくなりますので、
デジタルカメラの値崩れなど起きないでしょう。
メーカーは、巨額の開発費を回収できた上に、大儲けできます。
 このように、免許制度を導入すれば、メーカーにとっては、「いいことずくめ」ですが、
消費者にとっては、どうなのか。
いつまでも、値段が高いデジタルカメラを買うことになります。
しかも、メーカー同士の競争が、事実上ないために、似たような製品となるでしょう。
 幸いにして、デジタルカメラにおいては、免許制がないため、
メーカーにとっては、つらいでしょうが、価格においても、性能においても、激しい競争が起き、
その結果、消費者は、安くて世界最高性能のデジタルカメラを買えることになったのです。
 テレビ局も、そろそろ、免許制を廃止して、自由競争にしては、どうでしょうか。
テレビ局は、よく「テレビには公共性がある」と言いますが、
「視聴率が取れれば、見境なく、中身のない番組を作ること」が、「公共性」なのでしょうか。
公共性と言うからには、番組内容に公共性を持たせるべきです。

おいしそうな「におい」 savory odor 2005 3 11
 おいしそうな「におい」がすれば、誰もが集まります。
フジテレビ・ライブドア戦争が終わっても、
第二のライブドア、第三のライブドアが出てくるでしょう。
 それは、おいしそうな「におい」がするからです。
メガバンクのリストラで、銀行マンは高給取りとは言えなくなったのです。
現在、残された高給取りは、テレビ業界だけでしょう。
テレビ局の給料は、あのトヨタ自動車よりも高いと言われます。
 テレビ業界は、同業他社が、多数存在します。
一般的に、こういう場合は、生き残りのため、競争が激化します。
だから、常識的には、人件費を抑えるために、
給料が上がるどころか、給料が下がるかもしれません。
 にもかかわらず、テレビ業界の給料は、高給取りです。
そうなると、「何か儲かる仕組みがあるに違いない」と、誰もが考えるでしょう。

美人の悩み penalty of beauty 2005 2 8
 私は、男性なので、美人の気持ちは、わかりませんが、
推定すると、こうかもしれません。
 「私は、短大を卒業して、会社勤めが、8年になるけれど、
仕事はできるし、会社では、美人で注目を集めてきたの。
だから、いつも、私は、男性社員から注目の的だったわ。」
 「なのに、久しぶりに新入社員の若い娘が入ると、わかって、
男性社員は、みんな、浮き足立っている。」
 「どこの馬の骨とも、わからない若い娘の、どこがいいのかしら。
私の家は、名門なのよ。」
「お父様も叔父様も、大物なのよ。」
 今日(2月8日)、あるIT企業が、
放送会社の株を取得すると発表して、大騒ぎになっていますが、
テレビ局にしてみれば、
「このIT企業は、何を考えているのか、わからない」という気持ちでしょう。
これは、上述した「美人の気持ち」に近いかもしれません。
 しかし、今となっては、数多く存在するテレビ局は、贅沢品かもしれません。
高度成長時代ならば、たくさん、テレビ局があっても、問題なかったでしょうが、
現在は、低成長時代で、なおかつ人口減少時代です。
このような状況では、テレビ局の数が多いということは、贅沢品かもしれません。
 護送船団行政というと、銀行業界を連想しますが、テレビ局も、同じです。
銀行業界が免許制度によって守られてきたように、
テレビ業界も、放送免許によって、守られてきました。
 メガバンクに象徴されるように、銀行業界の再編は終わりました。
今度は、テレビ業界の再編を始めるべきでしょう。
 テレビ局の数が多いと感じるのは、こういうことです。
どのチャンネルに回しても、似たような番組内容です。
これでは、たくさんテレビ局がある意味がありません。













































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